“5Gに関しては、よく耳にするけど、いまいちその意味を分かっていない…という人は多いでしょう。「高速大容量通信」「多数同時接続」「低遅延」が魅力の5G通信ですが、間違った認識をされるケースも少なくありません。ここでは5G通信でよくある誤解についてまとめてみましょう。
【5Gはデータ利用量が勝手に増えるというわけではない】
5Gだと、高速大容量通信だからデータ利用量が増えて、通信速度制限がかかってしまいそう…と心配される方います。しかしこれは誤解です。5Gでは高速大容量通信が可能ですが、高速大容量通信が可能なだけであって、通信するデータ自体は4G時代と変わりません。
例えばデータを車に乗せる荷物として考えると、4Gでは一般道路で小型車が走っているイメージですが、5Gは高速道路をトラックが走っていることになります。一般道路を走る小型車両は、高速道路を走るトラックに比べると、速度は遅く、運べる荷物量は少ないです。しかし小型車両に載せている荷物を大型トラックに載せたからと言って、荷物の量が増えるということはありません。つまり4G通信から5G通信に変わったからと言って、データ利用量が増えてしまう…ということはないのです。
【5Gにはいくつか種類がある】
5G=高速大容量通信というイメージが強いですが、実は全ての5Gで高速大容量通信が可能なわけではありません。実は5Gの電波にはいくつかの種類があります。ここでは5Gの種類をご紹介しましょう。
<ミリ波>
ミリ波は、5Gの中でも28Ghz~300Ghz帯の周波数を利用している5Gのこと。ミリ波は高速大容量通信、低遅延、多数同時接続が可能な、一般的に知られている5G通信になります。
<sub6>
sub6は5Gの中でも3.6Ghz~6Ghz帯の周波数を利用している5Gのこと。5Gの一般的特徴である、高速大容量通信などは高周波数を利用することで得られるメリットになるので、sub6の5Gはミリ波に比べると、万能ではないのです。ただsub6は、ミリ波に比べて低周波数であるため、遮蔽物には強く、電波も広範囲に届くため、普及しやすいというメリットもあります。5G対応のスマホの中には、sub6には対応しているけれどミリ波には対応していないというものもあるので注意しましょう。”