“スマホにお天気系のアプリを入れている人も多いでしょう。株式会社ウェザーニュースでは降水強度に合わせた雨や雪、浸水被害を疑似体験できる「ARお天気趣味レーターという無料アプリをAppStoreとGooglePlayで公開しています。ここでは雨や雪、浸水被害が疑似体験できる「ARお天気趣味レーター」についてまとめてみましょう。
【ARお天気趣味レーターとは?】
ARお天気趣味レーターは今ある場所で、雨や雪などの天気や浸水などの災害をスマホで疑似的に体験できるAR体験アプリです。拡張現実(AR)技術を活用して、目の前に雨や雪の降る様子や、目の前が浸水した様子を視覚的に分かりやすく表現してくれます。
スマホのカメラ機能を使用し、ユーザーの目の前の景色に、天気や災害発生時の状況を映し出します。例えば普段雪の降らない温暖な地域で目の前で雪が降る様子疑似体験できたり、100年に1度と言われる大雨をもたらすような雨の降り方、近くの河川が氾濫した場合の浸水状況などをリアルに疑似体験できたりするのです。
アプリで楽しみながら天気に関心を持ってもらうだけではなく、気象に関する知識、気象現象への理解を深めることもできるでしょう。このARお天気趣味レーターを活用することで、いざという時の主体的な判断・防災行動にも役立ちます。
【降水強度に合わせた雨や雪をシミュレーションできる】
雨・雪モードの「シミュレーション」では、降水強度に合わせた雨や雪の降り方を疑似体験できます。雨は0.5㎜/h~100㎜/hの強さを1㎜/h単位で表現し、雪は0.5㎝/h~10㎝/hの雪の強さを1㎝/h単位でスマホ画面に再現。非常に激しい雨(50㎜/h以上)や猛烈な雨(80㎜/h以上)が降る様子などもリアルに体感できます。また東京都市部などで大雪警報レベルとなる「12時間降雪の深さ10㎝」の雪の降り方もスマホカメラを通じて見ることができるのです。
【浸水リスクのシミュレーション】
浸水モードの「シミュレーション」では、任意の浸水深で目の前が浸水した様子を疑似体感できます。浸水の深さは画面上で、10㎝単位で設定可能。浸水が50㎝になった場合、1mになった場合に今見ている景色がどのように変わるのかを、スマホ画面を通して可視化できます。水流や水の色も指定可能なので、より浸水状況をリアルに体験できるでしょう。
また現在地の情報にすれば、ユーザーの位置情報から想定しうる最大規模の降雨で河川が氾濫した場合の浸水リスクを確認することもできます。ユーザーの位置情報と国土交通省が発表している降水浸水想定区域データを照らし合わせた上で、想定される浸水深を画面上に表示。場所を問わずにスマホで簡単に浸水リスクを把握できるので、いざという時の水害対策、防災意識向上に役立つでしょう。
【ゲリラ豪雨が体感できる「雷AR」もあり】
雷雨は停電、火災、交通機関のマヒ、家電機器の破損など様々な被害をもたらします。ゲリラ豪雨などの被害が頻発しているので、ARお天気趣味レーターでは雷ARも体感することが可能です。雷ARでは目の前に雷が落ちる様子をスマホのカメラ越しに再現。もしここで落雷があったらどうなるか?をARで疑似体験できるのです。
【虹・桜モードなどもあり】
ARお天気趣味レーターには、雨や雪などの気象現象だけではなく、虹や桜などのモードもあります。現実の風景に虹や桜をARで表示し、位置情報をもとにそのエリアに虹が出現する可能性や桜の開花予想などを教えてくれます。虹モードでは好きな場所に好きなサイズの虹を出現させることが可能。また桜モードでは、好きな開花度合いの桜を自由に見ることができます。”